【社会派】見た後に考えさせられる5つのフランス映画

 

 

ロマンス映画で有名なフランス。実は結構深い映画も多いんです。社会問題が何かと多いフランスならではの作品、5つ紹介します。

 

憎しみ(1995年)

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パリ郊外で起こった暴動の際に若者アブデルが警察から暴力を受け、重体に陥る。その翌日、彼を見舞いに来た友人が警察に追い払われてしまう。その友人の一人が、実は暴動の晩に無くなった警察の銃を隠し持っていた。

貧困と暴力の中で生きる3人の移民青年の一日をモノクロで表した作品。

昔からフランスで社会問題となっている移民問題がリアルに、淡々と描かれている。

1995年のカンヌ国際映画祭監督賞受賞。

 

ある子供(2005年)

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18歳のソニアと20歳のブリュノの間に息子が生まれる所から物語が始まる。子供を生んだソニアは、職につかずに違法な仕事をしてその日暮しをしているブリュノにもっともマジメに、社会人になってほしいと頼むが...

大人になりきれない若者を鋭く描いた青春映画。フランス映画らしく、淡々と物語が進んでいく。最初から最後まで社会の閉塞感を感じるこの作品、近代社会が自分たちに押し付ける人生について問い直す機会となった。

 Z(1969年)

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架空の軍事政権下の国家で、革新政党の指導者が暗殺される。不可解な死に疑問を抱いた予審判事のトランティニャンは、新聞記者ペランと共に本当の死因を知る為に調査を始める。そして彼らは事件の裏に隠された陰謀を知るのだが...

実際にギリシャで起こった自由主義者の政治家暗殺事件をモデルにした、政治サスペンス。軍事政権の恐怖を痛烈に批判した作品。

 

告白(1970年)

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1951年、舞台はプラハ第二次世界大戦中にフランスでレジスタンス運動に参加した経歴のある外務次官ジェラールは周囲の人に敬遠され、黒い自動車に尾行されるようになった事に気づく。そしてある日突然彼は秘密警察に襲われ、連行される。

独房と取り調べ室だけという閉鎖された空間で彼はやってもいない犯罪の告白を強制される。そう、彼は西側のスパイの容疑で起訴されていたのだ。過酷な取り調べに最初は抵抗するジェラールだったが彼はやがて罪を認めざるを得なくなる。実はこれ、党内抗争による大粛清であり、急進的スターリン主義者による陰謀だった。

映画Zと同じ監督のこの作品は冷戦下、東欧諸国で起こった粛清の恐怖を批判した、重苦しくどんよりとした映画。ちなみにこの作品、実際にチェコスロバキアで起こったえん罪事件をモデルにしたんだとか。

 

預言者(2009年)

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コルシカマフィアが支配する腐敗しきった刑務所に送られたアラブ系青年のマリク。知り合いもいなく、字も読めない彼は完全に孤立してしまう。マフィアのボスに殺人を命令されたマリクは断れず、初めて人を殺してしまう。その罪悪感に悩みつつも彼は貪欲に読み書きや生き延びる為のノウハウを学ぶ。刑務所内での地位をあげつつ、マリクは自分のコネクションを「外」の世界でも築き上げる。

刑務所が舞台のこの犯罪映画、社会派とまではいかないが刑務所内の人種間の争いがリアルに描かれている。少しずつ主人公が力をつけていくプロセスが、見ていて気持ちいい。題名の「預言者」が示す通り、意味深いシーンもあり考えさせられる映画だ。

終わりに

日本ではあまり知られていないフランスの社会派映画、広める事が出来れば何よりです。このブログ、まだ余り知られていないので記事が気に入ったなら是非お好みのソーシャルネットワークでシェアして頂きたいです。出来るだけの多くの人にイイ映画広めたいので一緒にブログを大きくしていきましょう!

 

 

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